長岳寺~戦乱の時代を生き抜いた寺~
2021年10月4日スタッフブログ
奈良県の竜王山の麓、山の辺の道沿いにある「長岳寺」
高野山真言宗、山号は「釜の口山」。本尊は「阿弥陀如来」。
その脇に、四天王の多聞天・増長天が立っています。
この寺より北西に30分ほど行くと、大和神社があります。
長岳寺は、この大和神社の神宮寺として創建。ちなみに・・・
神宮寺とは、神仏習合、神社内にあった寺の事。
そして盛時には、僧兵300人、塔頭が四十八ヶ坊あったのが、度々の戦乱及び廃仏毀釈によって失われ、現在、唯一残っているのが旧地蔵院です。
この地蔵院の中に普賢延命菩薩像がおられ、鶴亀庭園があります。
この池の真ん中に亀石の島があり、
その向こうに鶴に見える樹齢四百年の松の木が、
今も綺麗な姿で生き続けているのです。
そしてこの長岳寺、行ってみるとそう広い面積ではないと感じるのですが、なんと、後ろに立つ竜王山の中腹、奥の院までが敷地です。
かつて戦乱の世、竜王山に山城を築いていた十市氏が、松永弾正に攻め込まれ、傷を負った武将たちが逃げ込み亡くなりました。
その彼らが床に残した血の足跡・手形は、供養の為、その床を天井に張ったそうです。
今も本堂に上がって見上げると、ハッキリと跡が残っています。
本堂の左には、たくさん納骨されていて、その中に、私の祖父母と父のお骨も納められて・・・ここで疑問が。
この長岳寺は、真言宗。私の家は浄土真宗。
なぜ、長岳寺に納められているのか・・・私はその事を住職に尋ねました。すると、
「宗派を超え、納骨されたい方、相談に来られる方のお話を聞き、供養させて頂いてます」
と仰ってました。
こんな素晴らしい住職がおられる長岳寺に、少し寄ってみませんか?
【長岳寺へのアクセス】
車 | : | 西名阪自動車道天理ICから国道169号を南へ約6kmです。 |
JR | : | JR桜井線柳本駅下車、東へ徒歩20分です。(タクシー5分) |
バス | : | 近鉄天理駅から桜井方面行き、近鉄桜井駅からは天理方面行きに乗り上長岡(かみなんか)長岳寺で下車。 東へ徒歩5分です。 |
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